【ヨーロッパ移住】ヨーロッパでの家の探し方と注意点 – イタリア・ポーランド・ポルトガルでの体験談

シントラ、プライア・デ・ウルサビーチ

Olá! Tudo bem?

みなさん、こんにちは!ポルトガル、リスボン在住の萌子です^^

さて、このブログでは今までにヨーロッパへの大学院正規留学についてや、就職事情についてをお話ししてきました。



今回は、私がイタリア、ポーランド、ポルトガルのヨーロッパ3カ国に今まで住んできた経験をもとに、生活する上で必要不可欠な、ヨーロッパでの家の見つけ方や見つける際の注意点について、体験談も交えてお話ししたいと思います!

Contents

ヨーロッパでの家の探し方

初めに、ヨーロッパでは、一つ一つのアパートが日本よりも大きいため、間借りをして、バスルームやキッチンを共有するシェアハウスが学生を中心に一般的です。社会人でも独り身の人は、同様に間借りをしたり、友達とアパートをシェアすることはめずらしくありません。

また、家具がすでに備わっている家具付き物件が多いのもヨーロッパの賃貸の特徴です。物件情報を見ると、T2というような表記を見かけますが、これはベッドルームが2つあるという意味です。また、ポルトガルでは日本での『礼金』というシステムがありません。

今まで私が体験した中では、ヨーロッパでは次の4つの家の探し方があります。

  • idealista
  • Facebook
  • 不動産会社
  • 学生寮

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう!

idealista

idealistaはヨーロッパで広く普及している不動産メディアです。形態としては、大家さんが直接家の入居募集を投稿します。idealistaのウェブサイトやアプリでは、場所をはじめ、物件の種類(部屋 or 家)、部屋の数や階を指定することができます。

やりとり方法

気になる物件を見つけたら、ウェブサイトやアプリで直接大家さんとやりとりをして、内見の日程調整などをします。

Facebook

最近では、Facebookのグループを通じて家を探す人も多いです。Facebookでは家探しに特化したグループが多く存在するので、Facebook内で「(地名) apartment」などと検索をし、参加人数の多いグループに参加します。

やりとり方法

入居募集のある物件の情報が投稿されるので、気になった投稿に返信をしたり、投稿者とやりとりをします。

不動産会社

日本でも一般的な、不動産会社を通して家を探す方法もあります。この方法は、1年以上など長期契約をしたい人向けです。

注意点としては、契約時に、雇用契約書、過去3ヶ月の給与明細、税金証明書(ポルトガルの場合はIRS)、保証人証明書などの書類の提出が求められます。また、日本では一般的な、家具を全て自分で揃える必要のある物件が多いです。

やりとり方法

不動産会社を直接訪れたり、ウェブサイトで連絡を取ります。

学生寮(留学の場合)

留学をする場合は、その学校が所持している学生寮に住むという方法もあります。入学許可や留学許可が出た後に、大学から寮についての案内が届くことが一般的です。大学によって、ルームシェアの場合があったり、プライベートバスルームがついている部屋の場合があったりします。

一般的に、寮費は家賃の相場より安く、また寮内で友達が作りやすいもの特徴です。警備の人がいたり、設備がしっかりしていたりする傾向にあるのも特徴です。

一方で、外部の人が寮の中に入れないことが多く、この場合は友達や家族を寮に呼ぶことができません。

ヨーロッパで家を探す際の注意点① – 詐欺

ヨーロッパで家を探すとき、一番注意することは『詐欺』です。オンラインで大家さんと直接やりとりができるidealistaやFacebookが家探しの主なツールになってきた今、それに乗じた詐欺がポルトガルではとても多くなっています

例えば、内見する前に家を借りると決めて、『deposit(敷金)』を事前に払った場合、嘘の大家さんと連絡が取れなくなり、そのまま借りるはずだった家が白紙になってdepositも失う事例があります。また、いざ家に行ってみたら投稿されていた家の写真と全く違う家を紹介される事例もあります。

これを防ぐためには、内見を必ずして、大家さんか仲介者と直接会い、連絡先をちゃんと貰うことが重要です。現地に着く前に家を決めておいた方が安心するという気持ちもとてもわかりますが、現地到着から数週間はAirbnbなどに宿泊し、内見をしてから決める方が安全です。

ヨーロッパで家を探す際の注意点② – 身体的な危険

第二に挙げられるのが、身体的な危険です。男女問わず言えることですが、体が小さく力も弱い女性が特に注意する必要があります。ヨーロッパは、日本と比べて治安が良くありません。ヨーロッパの中でも一番治安が良いと言われているポルトガルでさえも、日本より治安が良くありません。

先ほど、物件を契約する際には内見をしてから契約をした方がいいと述べましたが、内見をする際は、『友達や知り合いに一緒に来てもらう』、『夜ではなく明るい時間に行く』、『家の付近を事前に下調べしておく』ことも身を守るために大切です。また、NOと言うべき時はNOと言いましょう

ヨーロッパで家を探す際の注意点③ – 古い家が多い

ポルトガルを含めるヨーロッパの多くの国では、景観維持のため、家の建て替えよりも、リノベーションをすることが多いです。そのため、必然的に古い家が多くなります。日本と比べて高断熱の家が少なく、隣人の生活音が聞こえたり、水道に問題がある家が多い傾向があります。内見をする際には、これらのこともチェックすると自分に合った家を見つけることができます。

イタリア・ポーランドでの体験談 – 学生寮

私は今まで、イタリア、ポーランド、ポルトガルに住んできました。

イタリアでのErasmus Internshipとポーランドでの大学間交換留学の期間は、現地の大学が所有する学生寮に住んでいました

イタリアでの学生寮は、友達と2人で寝室、バスルーム、リビングとキッチンをシェアする形でした。ポーランドでの学生寮は、寝室をルームメイトと2人でシェア、そしてバスルームやキッチンは階全体で共有という形でした。

寮費は家賃相場よりもずっと安く、光熱費も寮費に含まれていました。セキュリティーや清掃などの設備がしっかりしている傾向があります。また、寮内で友達がたくさんできました!

セキュリティーが厳しく、寮に住んでいる人以外は入れませんでした。また、部屋をシェアするため、自分のだけの空間が絶対必要な人には向いてないかもしれません…

ポルトガルでの体験談 – Facebook、idealista

今までポルトガルに3年住んできた中で、Facebook、idealista、不動産会社を使って、4つの家に住みました。Facebookとidealistaでは間借りをし、不動産会社ではアパートを借りました。

大学院正規留学のために初めてポルトガルで家探しをした際には、ポルトガルでの物件情報を全く知らなかったため、ポルトガル人の友達に家の探し方について聞きました。ポルトガル人の友達に勧められたFacebookで物件探しをし、気になった物件の投稿者と連絡をとり、住む場所を決めました。アパートを2人でシェアする物件で、2019年当時、光熱費込みで月420ユーロでした。この時には、内見に友達がついてきてくれました。

idealistaでは2件目と3件目の家を見つけました。2件目の物件では、内見をしないで契約をしてしまったため、家の状況が想像していたものと違く、3ヶ月ほどで3件目の家に引っ越しをしました。2件目の家は、6人でアパートをシェアする物件で、2021年当時、光熱費込みで月550ユーロでした。3件目の家は、内見は一人で行きましたが、常に友達とはオンラインで連絡を取って警戒をしていました。3件目の家は、3人でアパートをシェアする物件で、2022年当時、光熱費込みで月430ユーロほどでした。

家具付き物件や、光熱費、清掃費込みの物件が多く、電気会社などとの契約をする手間が省けます。また、気が合うフラットメイトに出会えることもあります!退去連絡は1ヶ月前に伝えることが多いです。

大家さんと直接やりとりをする必要がある場合が多いです。また、大家さんによっては、ポルトガルの税還付制度IRSが返ってこないことがあります。知らない人と一緒に住み始めるため、フラットメイトとソリが合わないこともあります。

ポルトガルでの体験談 – 不動産会社

3つの間借り物件を経験したのち、不動産会社を通して、友達とアパートを借りました。いろいろな不動産会社のウェブサイトをチェックをしましたが、一番早い方法は、直接不動産会社を訪れることだと思います。私たちも結局、直接不動産会社を訪れ、希望の物件条件を伝えたのち、内見の予約をしました。私たちの選んだ物件は、家具はついてなく、電気なども自分たちで契約する必要がありました。賃貸契約書は最低1年からの条件でした。

不動産会社を通してアパートを契約をする際に、身分証明書、雇用契約書、過去3ヶ月の給与明細、前年の税金証明書(IRS)の提出を求められました。それに加えて、ポルトガルに在住の保証人証明書を求められることもあります。

家の中でのプライバシーや自由も強化されるため、自分の家に住んでいると感じられます。不動産会社を通すため、大家さんと直接やりとりをする必要がなく、また、ポルトガルの税還付制度IRSがきちんと適応されます。

家具付きではない物件が多いため、家具の購入や電気等の契約を自分たちでする必要があります。また、退去連絡は退去の数ヶ月前にしなければいけません。


以下、私が経験した学生寮、idealista、Facebook、不動産での家探しの良い点と悪い点をまとめた表です。

良い点悪い点
学生寮相場よりも寮費が安い。
セキュリティーや設備がしっかりしている。
寮内で友達ができる。
定期的に清掃される。
寮のルールやセキュリティーが厳しい。
自分のだけの空間が絶対必要な人には向いていない。
idealista & Facebook家具付き物件や、光熱費込みの物件が多い。
電気会社などとの契約をする手間が省ける。
気が合うフラットメイトと友達になれる。
退去連絡は1ヶ月前に伝えることが多い。
物件によっては清掃が定期的にされる。
安全性が低い時がある。
大家さんと直接やりとりをする必要がある。
ポルトガルの税還付制度IRSが返ってこないことがある。
フラットメイトとソリが合わないことがある。
不動産会社安全性が高い。
大家さんと直接やりとりをする必要がない。
家の中でのプライバシーや自由が強化される。
ポルトガルの税還付制度IRSがきちんと適応される。
家具の購入や電気等の契約を自分たちでする必要がある。
退去連絡は退去の数ヶ月前にしなければいけない。

まとめ

現在、リスボンでは住宅価格と賃貸料が急騰しています。間借りでは500ユーロ以上、アパートではT2(ベッドルーム2つ)で1200ユーロ以上となっています。また、ポルトガルでは現在、1年ごとに大家さんは家賃を政府によって決められたレート内で上げることも可能です。

もしヨーロッパへの留学や移住を考えている場合は、考えている行き先の家賃相場などを調べておくととても役立つと思います!

では、また次回の記事で〜!Tchau~~!

シントラ、プライア・デ・ウルサビーチ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
Contents