【ヨーロッパ・海外留学】大学院正規留学 – ビザの種類と申請書類について

ポルトガル、アゾレス諸島風景

Olá! Tudo bem?

みなさん、こんにちは!ポルトガル、リスボン在住の萌子です^^

さて、今回はビザの申請方法や必要な書類について、正規大学院留学のビザを例にしてお話しようと思います!

ビザ申請はとてもストレスのかかる手続きですよね (-д-。)

私自身も2020年にポルトガルの大学院に進学した時には、情報があまりなく大変でした。今回は一緒にビザの申請に必要な書類などを見ていきましょう!

注:以下情報は、2023年10月現在のものになります。

Contents

ビザ申請手続きの注意事項・アポスティーユについて

初めに、査証(ビザ)発行には、ある程度時間がかかります。以下説明する「在留査証」申請には、私の場合、60日程度発行に時間がかかると駐日ポルトガル大使館の方から申請時に伝えられました。ビザ発行だけでなく、犯罪歴証明書等も予約枠に制限があったり、発行に時間がかかったりする場合があります

さらに、特定の書類には「公印確認・アポスティーユ」という、「書類が日本の政府から認められたものである」という、ハーグ条約国のみに適応する公印を外務省からもらう必要があります。私の場合は、パンデミックの影響で輸送での手続きになりましたが、この手続きにも時間がかかります。

また、申請には直接駐日大使館に出向く必要があります。予約枠には限りがあるため、必要書類が揃う日を見越して、早めに大使館に予約を取るといいと思います。

以下、私が駐日ポルトガル大使館に公印確認及びアポスティーユについて問い合わせた際の回答です(2020年6月)。

  • 日本国の官庁が発行した証明書については、日本国外務省にアポスティーユ証明を依頼することができる。
  • 作成された証明書の言語が日本語であっても、アポスティーユ証明がついた証明書は、正式な証明書として、ポルトガル政府に提出することができる。
  • 証明書の発行元によっては、日本国外務省のアポスティーユ証明がとれず、公印確認証明書となることがあり、その場合(公印確認証明)には、必ず、ポルトガル大使館領事部での認証が必要となる。認証を希望される場合には、証明書原本とコピー、パスポートコピー、理由書、認証のための領事手続き料金が必要となる。
  • 駐日ポルトガル大使館で直接申請を希望する場合は、事前に予約が必要となる。郵送ので手続きを希望する場合は、現金書留にて領事手続き料金を、書類と返信用レターパックを別送にて送る。

どの書類にアポスティーユが必要かわからない場合は、駐日大使館に直接問い合わせることを強くおすすめします。

このように、ビザ申請だけでなく、それに必要な書類にも時間がかかります。また、時間がかかりすぎても書類によっては、1〜3ヶ月の適応期間しかないものもあります。必要な書類とそれに必要な時間を計算して計画をすることが大切だと思います。

査証(ビザ)と種類、申請に必要な書類について

初めに、査証(ビザ)とは、特定の国に、申請した期間滞在を許される身分証明証のようなものです。日本政府からではなく、申請した国の政府から発行されます。申請できるビザの種類や条件、期間はそれぞれの国、また申請者の国籍によって異なります。

駐日ポルトガル大使館公式ウェブサイトの査証(ビザ)のページを見てみると、様々なビザの種類と申請条件、必要書類が確認できます。今回は、私が申請した条件「2年間の正規大学院留学」を例にしてみます。この場合は、在留査証(VISTO DE RESIDÊNCIA)の以下の条件に当てはまります。

D3- 在留査証:1年を超える期間の高度な教育または文化活動のため(2017年8月28日付 法律第102号第61条及び61条のa)

引用先: 外務省、日本のポルトガル大使館、査証(ビザ)(2023年10月2日アクセス)

申請するビザがわかったところで、申請に必要な書類を見ていきましょう!駐日ポルトガル大使館ウェブサイトによると、申請に必要な書類は以下のとおりです。

在留査証申請のための必要書類

  1. 所定の申請用紙
  2. パスポートまたは滞在予定期間を超えて三ヶ月間有効なその他の渡航書類。
    日本国籍以外の国籍の申請者が在京ポルトガル大使館領事部に査証を申請する場合は「在留カード」または「特別永住者証明書カード」など、日本での身分を証明する書類。
  3. 最近撮影されたパスポート申請用証明写真(4.5 x 3.5cm)2枚(本人確認ができる良好な画質のもの)。
  4. 病気や怪我による緊急の治療・医療支援や本国への緊急移送など、医療上の理由による経費をカバーする有効な旅行保険。
  5. 出入国管理局(SEF)によるポルトガルにおける犯罪記録を照会することを許可する要請書。
    出身国または1年以上居住している国の無犯罪証明書(16歳未満は免除)。
  6. 滞在中の生計のための資金を有することを証明する、日本国政府が認可した機関によって発行された証明書。本証明書は、ポルトガル国籍保有者またはポルトガルの在留資格を有する外国人による誓約書 (Termo de Responsabilidade) の提出によっても代替可能です。
D3- 在留査証:1年を超える期間の高度な教育または文化活動のため(2017年8月28日付 法律第102号第61条及び61条のa)
引用先: 外務省、日本のポルトガル大使館、査証(ビザ)(2023年10月2日アクセス)

以下、それぞれの書類を確認していきましょう!

1. 所定の申請用紙

申請用紙は駐日ポルトガル大使館のウェブサイトでダウンロードができます。印刷をして各項目に記入をします。記入した内容が間違っている場合があるため、申請当日には、未記入の申請用紙を書き直せるように持っていくことをおすすめします。

2. パスポートまたは滞在予定期間を超えて三ヶ月間有効なその他の渡航書類

私は2年間ポルトガルに滞在する予定だったため、大使館でビザを申請した日から、計2年3ヶ月間(2年+3ヶ月)有効なパスポートが必要でした。パスポート更新や新規作成には、申請から約1週間かかるので、早めに確認することをおすすめします。

3. パスポート申請用証明写真

提出する証明写真には、以下の条件があります。

  • パスポート申請と同じ条件で撮ったものであること
  • 最近撮影されたものであること(身分証明のため)
  • 4.5×3.5cmであること
  • 2枚持ってくること

もし背景の色が選べる場合は、無難に背景が白のものがいいと思います。また、使わなかった証明写真は留学先で使う場合もあるため、現地にも持っていくこと、また証明写真のデータ保存もおすすめします^^

4. 旅行保険

日本の保険は海外では使えないため、現地で何かあった時のために、現地でも使える保険を契約する必要があります。ポルトガルの在留査証申請には、「病気や怪我による緊急の治療・医療支援や日本への緊急移送など、医療上の理由による費用をカバーする有効な旅行保険」であることが必要です。

私の場合は2年間のポルトガル滞在予定だったため、2年間上記の条件をカバーできる保険が必要でした。いろいろと調べた結果、ステップイン旅行保険と契約しました。理由は、良心的な価格であったこと、EU圏をカバーし、ビザ申請にも対応している保険であること、いざという時には日本語でやりとりができることがあげられました。

保険はオンラインでスムーズに契約できました。結果的には、幸い、保険を一度も使うことはありませんでしたが、契約期間中に問い合わせた際には、ドイツ在住の日本人の方が対応してくださいました。

ビザ申請当日は、保険契約書と保証内容が明記されている書類を印刷して持っていきます。

5. 犯罪記録・無犯罪証明書

犯罪経歴証明書は、住民登録をしている都道府県の決められた警察庁で申請が可能です。私の場合、神奈川県に住民登録があったため、神奈川県警察本部刑事部で手続きを行いました。

現在、申請予約の必要ないようですが、発行まで1週間ほど時間がかかります。また、直接警察庁まで申請・受け取りに行く必要があります。申請に必要な書類もあるため、ご自身が住民登録をしている都道府県の情報を調べることをおすすめします。

6. 滞在中の生計のための資金を有することを証明する、日本国政府が認可した機関によって発行された証明書

申請するビザによっては、現地で働くことが許されていません。したがって、現地滞在中の資金がちゃんと保証されていることを証明する、日本政府が認可した機関からの書類が必要になります。

私は、銀行の貯金残高証明書を提出しました。銀行の窓口で書類が必要な理由、英語で発行してほしい趣旨を説明し、発行してもらいました。英語で発行するため、数日時間がかかることもあります。

7. 申請当日記入済みで持っていく書類

駐日ポルトガル大使館のウェブサイトには、当日に記入済みの状態で持っていく書類が以下のように書かれています。

  1. 所定の申請用紙
  2. 要請書 (Requerimento) ポルトガル語 英語
  3. 宣言書 (Declaração)   ポルトガル語 英語
  4. 必要に応じて誓約書 (Termo de Responsabilidade)
D3- 在留査証:1年を超える期間の高度な教育または文化活動のため(2017年8月28日付 法律第102号第61条及び61条のa)
引用先: 外務省、日本のポルトガル大使館、査証(ビザ)(2023年10月2日アクセス)

これらの書類は駐日ポルトガル大使館のウェブサイトでダウンロードし、印刷することが可能です。申請当日は記入済みのものだけでなく、未記入の予備のものも持って行くといいと思います。

8. その他書類

上記の書類以外で、以下の書類の提出が私の場合必要でした。

  • 大学院入学許可証
  • 飛行機チケット予約証明書(E-Ticket)
  • 旅行保険更新宣言書
  • 帰国便を将来購入する宣言書
  • 保証人証明書
  • 査証申請理由書

大学院入学書と飛行機チケット予約証明書はPDFを印刷したものを提出しました。

それ以外の4つの宣言書については、自分で作成し提出します。

旅行保険更新宣言書」は、ビザ申請期間を超えた現地滞在をすることになった場合に、保険を更新することを宣言した書類です。

帰国便を将来購入する宣言書」は、ビザ申請時に帰国便を未購入の場合に必要です。

保証人証明書」は、保証人が申請者がビザを申請する国に行くことに賛成し、何かあった場合は保証人が金銭的に補助することを宣言する書類です。私の場合、母に保証人になってもらいました。

査証申請理由書」は、ビザを申請する理由を書いた書類です。

これらの書類には特に書き方の指定はありませんでしたが、内容、書類の作成日時、申請者の名前(または保証人の名前)、住所、身分証明書の情報が明記されていることや、申請者(または保証人)のサインがあることが必要です。以下、私が作成した旅行保険更新証明書の例です。

                           Declaration


To Embassy of the Portuguese Republic in Japan 

	I, Moeko XXX, Passport number XXX, promise to extend the expiry date of the XXX health insurance when it is needed.


	Date:	XX/08/2020
	Name:	Moeko XXX
	Address: XXX, Japan
               
                                                  Signature

さて、今回はビザの種類やそれに関連する書類についてお話ししました!繰り返しになりますが、何かわからないことがある場合は、直接その国の駐日大使館に問い合わせることをおすすめします

では、また次回の記事で〜!Tchau~~!

ポルトガル、アゾレス諸島風景

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