Olá! Tudo bem?
みなさん、こんにちは!ポルトガル、リスボン在住の萌子です^^
みなさんは、海外旅行中にその国の公共交通機関を使いますか?
旅行中に公共交通機関を使うと、早く安く目的地に行けたり、その国のローカルな一面を見れたりしますよね^^
ただ、国や地域によって公共交通機関の乗り方は異なるため、私も初めて行く土地では不安になります。
なので今回は、リスボン観光で必要不可欠な公共交通機関についてお話ししたいと思います!
リスボンでの交通手段
リスボンでは、地下鉄、バス、列車、トラム、そしてフェリーの5種類の公共交通機関があります。
それに加え、タクシーや、 Uber や Bolt などの配車サービスがあります。
タクシーを使う場合は、土地勘がなかったり、ポルトガル語を話せなかったりすると、ぼったくりに会う可能性があるため、私は Uber や Bolt を使っています。
各公共交通機関の良い点・悪い点
便利な用途 | 良い点 | 悪い点 | |
地下鉄 | リスボン内の移動に便利。 | 本数が多く、定期的に電車が来る。 | 外の景観を観ることができない。 |
バス | リスボン内の近場移動に便利。 | 外の街並みを見ながら乗れる。 | 時刻表通りには来ない(30-40分待つこともしばしは…)。 |
列車 | リスボンと他の街の長距離移動に便利。 | ほとんどの場合、時刻表通りに運行する。 | 長距離を安く移動できる。Cascais(カスカイス)に向かう電車は、夏季非常に混む。 |
トラム | リスボン内の近場移動に便利。 | 外の街並みを楽しみながら乗れる。 | 料金は他の公共交通機関に比べて割高。 時刻表通りには来ない。 | 28番トラムは観光アトラクションになっており、満員のため途中乗車できない場合がある。
フェリー | リスボンからテージョ川を渡った先にある、Almada(アルマダ)などに行くのに便利。 | テージョ川からリスボンの眺めを楽しめる。 渋滞に巻き込まれることがない。 | 揺れがあり、特に雨の日や風の強い日は船酔いをしやすい。 |
リスボンのチャージ式のICカード「Navegante」
リスボンでは、日本のSuicaのようなチャージ式のICカード「Navegante」が公共交通機関共通で使えます。
バスやトラムでは、運転手さんに直接乗車料金を払うことも可能ですが、現金支払いのみが可能である場合や、ICカード料金よりも割高になる場合があります。
「Navegante」は、各地下鉄・列車の駅などで購入が可能です。また上記の5つの公共交通機関共通で使えるため便利です。
日本のモバイル Suica のような媒体はまだポルトガルには無く、物理的なICカードを使用します。
切符の買い方については、後で詳しく説明します^^
リスボンの公共交通機関の治安
お問い合わせいただくことが多い治安についてですが、私自身は今まで危険な場面に出会ったことはありません。
個人的には、日本に比べると、周囲をある程度常に警戒する必要はありますが、パリやバルセロナなどの他のヨーロッパの都市に比べると比較的安全だと思います。
金銭を求める物乞いやスリが残念ながらいるのも事実です。スリなどには十分注意する必要はあります。
注意点としては、移民街を通っている地下鉄 Linha Vermelha(赤ライン)や、リスボンの郊外に向かう地下鉄や列車、夜遅くの乗車は、より危険な場面に出くわす確率が高くなります。
加えて、リスボンでは、中心地(Avenida da Liberdade 付近)から離れれば離れるほど、治安は悪くなっていく傾向はあります。
危険な場面に出会ったときは、その場からすぐに離れ、近くの人に助けを求めることが大切です。
日本にいる時よりも周囲を警戒する必要はありますが、リスボンの公共交通機関が特別危険というわけではないので、ぜひ移動手段に使ってみてください^^
リスボンの公共交通機関の乗車料金
リスボンでは、列車などを除いて、日本のように乗車する駅数によって乗車料金が変わるのではなく、切符を有効にした駅から降りる駅までの1回分の値段を払います。
簡単に言うと、「ピッ」としてから「ピッ」とするまでが1回分の乗車としてカウントされ、その度に乗車賃を払います。
例えば、地下鉄では「ピッ」としてから「ピッ」とするまでの間に駅内で違う路線に乗り換えをしても、乗り換え料金はチャージされません。
公共交通機関を使う場合は、「Navegante」と呼ばれるチャージ式のICカードを使うのが一般的で、チャージすることを「Zapping」と言います。
Navegante にはいくつか種類がありますが、リスボンに短期間滞在する場合は、主に Navegante Occasional を使います。
Navegante Occasional を初めて買う場合には、カード代 50セント + チャージするお金を払います。
その後は、購入した Navegante Occasional にお金をチャージし、繰り返し使うことができます。
先述したように、Navegante は、地下鉄、バス、列車、トラム、フェリーのどれでも共通で使えます。公共交通機関よって運賃は異なります。
それ以外にも、Navegante を購入せずにタッチ決済機能のあるクレジットカードを改札にタッチすることで乗車料金を払う方法や、バスやトラムの運転手さんに直接乗車料金を払う方法、24時間や72時間などの決められた期間のり放題のチケットなどもあります。
さらに詳しい情報や割引情報などは、以下のリスボンメトロの公式サイトで確認できます。
URL: Metropolitano de Lisboa 切符プラン
プランにある「Carris」はリスボンの公共交通機関の通称、「Transtejo」はフェリーのことです。
リスボンのICカード「Navegante」の買い方
リスボンでは、各地下鉄駅の券売機で Navegante(ICカード)を買うのが一番簡単です。
キオスク(コンビニエンスストアのようなお店)や、列車の駅で販売している場合もありますが、少し買うのが難しかったり、券売機がない場合もあります。

各地下鉄や列車の駅にはこのよう券売機があり、ここでリスボンのICカード「Navegante」を購入できます。
★ Navegante(ICカード)新規購入の手順

券売機の画面をタッチすると購入画面に切り替わります。
言語を変える場合は、券売機の左端(画像の矢印の部分)をタッチします。
英語に変更する場合は、イギリスの国旗を選択して下さい。

新しく Navegante を購入する場合は、「Without reloadable card – Card purchase」を選択します。

次に、何枚 Navegante を購入するのか選択します。
Navegante は一人一枚必要です。
複数人分を一度に購入する場合は、画面の +/− ボタンを使って調整します。
選択後は、「Continue」をタッチします。

次の画面では、どのプランを Navegante にチャージするのかを選択します。
「Bus/Metro Ticket」は、バスか地下鉄の1回分の乗車券が Navegante にチャージされます。
「Stored Value」を選んだ場合は、3ユーロから40ユーロまでのチャージ金額を選ぶことができます。その後は、Navegante 中に乗車に必要な金額がある限り公共交通機関に乗れ、金額不足になった時には再びチャージをします。
「Bus/Metro Daily Ticket」「Bus/Metro/Ferry (Cacilhas) Daily」「Bus/Metro/Train Daily Ticket」は、24時間のり放題チケットを Navegante にチャージします。購入するプランによって、乗車できる公共交通機関の種類や乗車範囲が異なるため、リスボンメトロのウェブサイトで事前に確認をしてください。

最後に支払い画面が表示されます。
支払い後に NIF(ポルトガルの税金番号)を入力する画面が表示されますが、持っていない場合はスキップしてください。
稀に、チャージがうまくいかず、Navegante にチャージ金額が反映されない場合があります。その時のために、レシートを受け取ることをおすすめします。
★ Navegante(ICカード)追加チャージの手順

Navegante 本体のカードを既に持っていて、追加でチャージをする場合は「With reloadable card – Insert card to reload/read」を選択します。
言語変更の仕方は上記に記載があります。

その後、「Navegante を入れて下さい」と表示されます。指示通りに Navegante を指定の場所に入れます。

次の画面では、チャージ金額やプランを選択します。
チャージをする場合には「Store Value」を選択します。この時に、Navegante の残高も確認できます(この場合は、残高5.75ユーロとなっています)。
24時間乗り放題などのプランを希望する場合は「Load other fares」を選択します。
ここでは「Stored Value」(チャージ)を選択しました。

次に、残高と Navegante の有効期限を確認する画面に移動します。
「Continue」(青色)をタップすると、チャージしたい金額を選択する画面に移動します。

最後に支払い画面が表示されます。
支払い後に NIF(ポルトガルの税金番号)を入力する画面が表示されますが、持っていない場合はスキップしてください。
稀に、チャージがうまくいかず、Navegante にチャージ金額が反映されない場合があります。その時のために、レシートを受け取ることをおすすめします。
リスボンの地下鉄の乗り方
リスボンには、ひまわりがシンボルの Linha Amarela(黄色ライン)、カモメがシンボルの Linha Azul(青ライン)、船がシンボルの Linha Verde(緑ライン)、コンパスがシンボルの Linha Vermelha(赤ライン)の4種類の地下鉄があります。

赤地に白いMがリスボンの地下鉄のマークです。
地下鉄は比較的電車の本数も多く、朝の6時頃から夜中の1時頃まで運行しているため、リスボン内を移動するのに一番便利です。また、駅内乗り換え料金がかからないため安くリスボン内を移動できます。
詳しい路線図は、以下の Metropolitano de Lisboa(リスボンメトロ)の公式サイトで確認できます。
URL: Metropolitano de Lisboa 路線図マップ
2024年7月現在、地下鉄の路線拡張をしており、今後さらに便利になる予定です!
地下鉄に乗るときは、日本のように改札に Navegante(ICカード)やタッチ決済可能なクレジットカードをタッチします。
日本よりも改札の反応が悪いため、緑の光が点灯して改札が開くまで根気よくタッチして下さい笑
たまに、改札が壊れていて改札口が開きっぱなしになっている場合があります。そのときはタッチなしで改札を通り抜けて下さい。もし乗車する際に改札が壊れていてタッチができず、降車駅で改札を抜けられない場合は駅員さんに伝えれば大丈夫です^^
リスボンのバスの乗り方
リスボンのバス停には、そのバス停に止まるバス番号の書かれた看板があります。

このバス停には、203番、713番と742番のバスが止まります。
大抵の場合、反対の目的地に行く同じ番号のバス停が道を挟んで向かい側にあります。
時刻表もバス停にありますが、ほとんどの場合時間通りには来ません笑
バスの番号は日本と同じようにバスのフロントマスクに表示されます。
乗りたいバスが来た時には、人差し指を一本立てて(トゥースの形)手を上げ、バスの運転手さんに乗る意思があることを伝えます。これをしないと、バスは素通りをし、バスに乗ることができません。
手をそのまま上げるのではなく、人差し指を一本立てて手を上げる理由は、ナチスを連想するのを防ぐためだと言われています。
バスは前支払い制です。運転手さんの近くに切符をタッチする機械があるので、そこに Navegante(ICカード)をタッチします。支払いができると機械に緑のライトが点きます。
バスの運転手さんに直接乗車料金を払うことも可能ですが、あまりおすすめしません。運転手さんに直接乗車料金を払う場合は、現金支払いのみ可能な場合があるため、現金を用意しておくことをおすすめします。
リスボンの列車の乗り方
リスボンから長距離を移動するのには列車が便利です。
リスボンから近い Belem(ベレン)、Sintra(シントラ)や Cascais(カスカイス)、はたまた Porto(ポルト)などの地方まで列車を使って行けます。
列車は目的地によって運賃が異なります。切符の買い方は上記で説明した方法とほとんど同じで、それに目的地を選ぶ手順が加えられます。
Poro(ポルト)などへ長距離移動をする場合を除き、既に Navegante(ICカード)を持っていて目的地までに必要な運賃が中にある場合には、改めて切符を買う必要はありません。
列車の駅には改札がない場合があります。その場合は以下の写真のような機械が列車のホームにあるため、ここに切符や Navegante(ICカード)をタッチして運賃を払います。列車に乗る駅と降りる駅の両方でタッチすることを忘れないようにしましょう!

最新の機械では、タッチすると目的地を選ぶ画面が表示されます。
目的地を選ぶと、そこまでの運賃が切符から支払われます。
この機械が壊れていることも多々あります。降りる駅で壊れている場合はそのまま通過して大丈夫ですが、乗る駅で壊れていて降りる駅の改札から出られない場合は駅員さんに伝えれば大丈夫です^^
リスボンのトラムの乗り方
トラムはリスボン内の近距離の移動や市内観光にとても便利です!
特に28番トラムは市内の観光地を回るため、観光アトラクションになっています。28番トラムについては以下の記事でも触れているため、ぜひ読んでみて下さい^^

トラムの番号は、トラムの上部分に表示されます。この場合は見えにくいですが、28番トラムです。
トラム乗り場にはバス停と同じように看板があります。トラム乗り場とバス停は同じ場所にあることが多いです。
乗り方もバスと同様に、乗りたいトラムが来た場合には人差し指を一本立てて手を上げ、運転手さんに乗る意思があることを伝えます。
注意点として、28番トラムなどの人気なトラムでは、満員の場合は乗車拒否をされる場合があります。
バスと同様に前払い制で、運転手さんの近くにある機械に切符・Navegante(ICカード)をタッチして運賃を払います。運転手さんから切符を買うことも可能ですが、現金支払いのみ可能です。
リスボンのフェリーの乗り方
リスボンでは、Cais do Sodre(カイス・ド・ソドレ)からフェリーで、Tejo(テージョ川)を超えた向かい側にある Almada(アルマダ)などに行くことができます。
Almada には Santuário de Cristo Rei(キリスト像)や、レストラン Ponto Final などがあります。Ponto Final については以下の記事を見てみてください^^
フェリーは地下鉄と同じように、乗る駅と降りる駅の改札で切符をタッチし、乗車ごとに運賃を払います。
悪天候の日には運行がしていない場合もあるので注意してみてください^^
まとめ
以上、リスボンでの公共交通機関の乗り方と注意事項でした!
新しい土地で初めての経験をするときはドキドキしますが、新しい経験や面白い思い出ができたりするのでぜひ試してみて下さい^^
みなさんのリスボンでの旅行が良いものになりますように!

では、また次回の記事で〜!Tchau~~!